営業マンがLINEを活用する手順と連絡マナー
この記事の要点
- 個別連絡は個人LINE、会社周知はLINE公式アカウントと目的で使い分ける
- 最初の一通には会った場所と交わした会話を具体的に入れ翌営業日までに送る
- 返信がない場合の再連絡は1週間から10日程度の間隔を空けて送る
営業マンがLINEを業務で活用する際は、1対1の個別関係を深める個人LINEと、一斉配信や情報提供を行うLINE公式アカウントを目的別に使い分ける姿勢が基本です。顧客側の連絡手段の好みに合わせつつ、適切な連絡頻度と個別化した文面を守ることで、商談や名刺交換後の関係維持に役立ちます。
交流会や紹介で連絡先が増えたものの、その後の連絡が続かない営業担当者や経営者にとって、日常的に使われているメッセージアプリの活用は身近な選択肢です。連絡手段としての基本設計やマナーを順序立てて解説します。
営業マンがLINEを活用するメリットと目的別の使い分け
営業マンがLINEを活用する利点は、メールや電話に比べて連絡の往復がスムーズになりやすい点にあります。状況に応じて個人のLINEアカウントとLINE公式アカウントを適切に切り替えて運用することが大切です。
名刺交換した相手や紹介を受けた相手との関係構築においては、個人のLINEでの1対1のやり取りが適しています。互いに顔が見える関係では、形式ばったメールよりもチャット形式のほうが確認の負担を抑えやすいためです。一方、会社全体としての最新情報やイベント案内を一括して届ける場合は、LINE公式アカウントの活用が向いています。
アカウントを使い分ける際の確認ポイントは以下の通りです。
- 個人のLINE:商談後の日程調整、個別の質問対応、名刺交換後の御礼など、1対1の密な連絡
- LINE公式アカウント:休業日のお知らせ、サービス改定の周知、資料ダウンロード導線の設置
- 規約と機能の確認:各アカウントの機能や利用規約は変更されることがあるため、最新仕様はLINEヤフー株式会社の公式案内を確認することが特に重要
会社のセキュリティ方針や個人情報保護の観点も関わるため、ツールの導入にあたっては社内の情報管理ルールに沿っているかも確かめてください。
交換の切り出し方と最初の一通に送る文例
LINEでのやり取りを始めるには、対面時の合意形成と最初のメッセージ内容が重要です。相手の同意なく一方的に友だち追加を行ったり、無言で追加だけを済ませたりする行為は敬遠される要因になります。
どのようなタイミングで交換を提案すべきか?
商談の終盤や名刺交換の直後に、「日程調整やお急ぎの確認事項をスムーズにするため、よろしければLINEでも繋がっていただけますでしょうか」と相手に選択肢を委ねる形で尋ねます。相手がビジネスチャットやメールを希望する場合は無理強いをせず、希望の連絡手段を尊重してください。
最初の一通で送る文例の構成
初回の連絡は、対面した当日から翌営業日の午前中までに送るのが自然です。文面には「相手とどこで会ったか」「どのような会話を交わしたか」を必ず具体的に盛り込みます。誰にでも送れる定型文を送ってしまうと、挨拶だけで会話が終わってしまう原因になります。
文例は次の通りです。
〇〇様
本日は〇〇の交流会でお時間をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇の営業を担当しております〇〇です。
お話しさせていただいた「新規事業における採用体制の整備」の件、
大変興味深く伺いました。
今後、日程調整や簡単なご質問などがあれば、
こちらのLINEでもお気軽にご連絡いただけますと幸いです。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
定型文をそのまま貼り付けるのではなく、相手の関心事に触れることで、今後の相談が持ちかけやすい土台を整えます。

あなたのLINEにある全チャットを読み取って組み分けし、間隔をあけて一件ずつ連絡するツールです。名刺交換もお繋ぎも、LINEで止まったままにしません。
チャット無双を見る →送信時間と返信間隔のマナー
手軽に送れる連絡手段だからこそ、相手の生活リズムや就業時間への配慮が不可欠です。早朝や深夜の送信は相手に通知のストレスを与えるため避けなければなりません。
一般的な送信時間帯の基準は以下の通りです。
- 平日日中:午前9時から午後6時程度(相手企業の営業時間に準拠)
- 夕方以降の配慮:午後8時以降の送信は原則控え、翌朝の営業時間内に送る
- 休日対応:相手から急ぎの連絡が入った場合を除き、休業日の送信は避けることが特に重要
返信のタイミングについては、受け取ってから半日から1営業日以内のおおよその時間で返すのが円滑です。ただし、相手から短文でテンポよく連絡が来ている場面では、数分から数十分以内に簡潔な返信を返すと打ち合わせの日程などが素早く決まります。相手の返信速度や文章量にトーンを合わせる配慮が求められます。
連絡が途絶えた相手への追客手順と失敗例
初回の連絡後に返信が来なくなった場合、焦って連続してメッセージを送ると信頼を損ねます。追客においては「いつ・誰に・何を・どのくらいの間隔で」送るかをあらかじめ決めておく必要があります。
連絡が途絶える主な失敗例
追客でよく見られる失敗は、自社の都合だけで相手に返信を催促してしまうケースです。
- 「先日の件はいかがでしょうか」と催促の要件だけを送る
- 相手からの返信がないまま2〜3日おきにメッセージを重ねて送る
- 自社の新商品チラシや定型のお知らせを一方的に転載する
相手が返信を止めている背景には、業務の繁忙や検討の保留など様々な理由があります。催促を前面に出すと、相手はやり取りを負担に感じて連絡を断ってしまうケースがあります。
再連絡を入れる手順と期間の目安
最初の連絡から返信がない場合、1回目のお伺いは1週間から10日程度の間隔を空けて送るのが適当です。その際、相手にとって有益な情報や、以前の会話に関連した補足資料を添える形を取ります。
文例は以下の通りです。
〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
先日の展示会で「システム移行のスケジュール管理」について
課題を感じていらっしゃると伺っておりましたので、
関連する公的な支援策の概要を共有させていただきます。
業務のご参考になれば幸いです。
現在大変ご多忙のことと存じますので、こちらのメッセージへのご返信はお気遣いなさらないでください。
それでも返信がない場合は、さらに3週間から1ヶ月程度の間隔を空け、四半期の節目などに近況伺いを1通送る程度に留めます。「返信不要」の気遣いを添えることで、相手の心理的負担を和らげることができます。
営業活動におけるコンプライアンスと規約順守
営業マンが顧客と連絡を取り合う際は、コンプライアンスの遵守が欠かせません。電子消費者契約や個人情報の取り扱いについては、消費者庁のガイドラインや法令の定めに従う必要があります。
また、個人事業主や中小企業の営業活動においては、公正な取引慣行を守ることが求められます。取引に関する公正な基準は中小企業庁の各種指針を確認し、トラブルを未然に防ぐ体制を整えてください。
自社が扱う商品やサービスが法令や業界基準に適合しているか確認し、相手に誤解を与えない正確なやり取りを心がけることが、長期的な信頼関係の構築につながります。
よくある質問
- Q. 営業で顧客と個人のLINEを交換しても問題ありませんか?
- A. 相手の同意があり、社内の情報管理ルールに違反していなければ問題ありません。名刺交換後の個別連絡や日程調整など、1対1の関係維持に適しています。
- Q. LINEの返信が来ない場合、どのくらい待ってから再連絡すべきですか?
- A. 相手の状況を考慮し、最初の連絡から1週間から10日程度の間隔を空けて、相手に役立つ情報提供を兼ねて連絡するのが自然です。
- Q. LINEを送る時間帯は何時ごろが適切ですか?
- A. 相手の営業時間内である平日午前9時から午後6時程度が基本です。夜間や休日の送信は相手の負担になるため原則として避けてください。